最後の展覧会
【最後の展覧会1/5】
もう三年前になります。
2016年1月に、日本最古の公立近代美術館「神奈川県立鎌倉近代美術館」(通称「カマキン」)の
最後の展覧会がありました。
右は、展覧会のポスターの一部
(川端康成との親交でも知られる、日本のシュルレアリスム画家「古賀春江」さん(男性)の絵)、
左から中央は、展覧会最終日前日の美術館を正面から撮ったものです。
左正面がチケット売り場、いつもより多い人々が、
チケットを買っては、中央の階段との間の狭い入り口に向かっていました。
・・・美術館閉館の理由は、
建物が老朽化して今どきの耐震基準を満たさないのに、
国史跡に指定された八幡宮境内では、史跡にそぐうもの以外の現状変更が認められず、
工事の許可がおりないから。ということでした。
建物自体も当初は「取り壊し」が決まっていたのです。
取り壊しを主張する強行論者の意見は第一に、
「鎌倉の世界遺産登録申請を狙うのに近代建築は邪魔だ」
というものだったと記憶しています。
日本を代表する近代建築として世界的にも評価されていて、
「近代建築」史跡としては、貴重な建物だというのに!
長い時間をかけた、市民による保存運動と署名提出・・・は暖簾に腕押し、でしたが、
日本建築家協会を巻き込んで、建物保存についての要望書を出してもらったのが効いて、
閉館寸前で「取り壊し」は中止が決まり、
建物は2016年11月に神奈川県の重要文化財にも指定されたのでした。
(建物を取り壊さず柱を補強すれば耐震化ができると示されたのが大きかったようですが、
一番効いたのは、実は「美術館があるから」ではない別の理由で、
「鎌倉の世界遺産登録」が「不記載」勧告されたことじゃないかとも思っています)
・・・そんな風にして、何とかギリギリで取り壊しは免れた建物。
しかし、美術館閉館を止めることはできず、この日を迎えてしまったのでした。
(連作の準備ができないと、毎年言っているうちに3年たってしまいました。
今年も大いに心もとないのですが、投稿に踏み切らせていただいた次第です^^;。
第一部「最後の展覧会」が5枚、
ほかの写真を投稿した後に第二部「閉館後」が約6枚ほどの予定です。
(まだ影も形もありませんが、今年第三部も撮れたらいいなと思っています。)
宜しくお願いしますm(__)m)
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Exif情報
- メーカー: CASIO COMPUTER CO.,LTD.
- モデル: EX-ZR500
- 撮影日: 2016/01/30 15:22:49
- 焦点距離: 4mm
- ISO感度: 80
- 絞り値: f/3.0
- 光源: 不明
- 露出時間: 1/160 秒
- 露出プログラム: ノーマル
- ホワイト・バランス: 自動
- 測光方式: 分割測光
- フラッシュ: ストロボ発光せず、強制非発光モード
- 撮影シーン・タイプ: 標準






















コメント
う~ん、部外者には何とも言いようがないですね。
ただ美術に多少なりとも関心のある身には、
利害関係が絡んだとは言え、残念な話です。
「最初から?境内にあった」美術館を眠れる文化遺産に
するなんてもったいないと思います。
この後のロングラン、どんな展開になるのでしょうか?
hanexさん、ぜひ頑張ってください!
KUSAMAKURAさん、ありがとうございます゚▽゚。
鶴岡八幡宮の境内にあった美術館だという大事なことを
書き忘れていました。すみません^^;
第二次世界大戦の頃、ここの土地は国有地だったらしいんです。
で、連合軍が占領していたのが払い下げになった、と、
そんな経緯の中で美術館建築が決まったようです。
私も保存運動の方たちの話を聞いて署名しただけの、部外者なんですが、
建物の取り壊しが決まっていた時点では、かなり憤然としていて、
閉館のこの時点でも、まだ興奮は収まっていない状態だったので、
投稿までに3年の時間を置いたことは、
冷静になって客観的に振り返るためには良かったかもしれません。
(憤然としていた時の思いは本文に反映させてしまいましたし、
客観的とはどういう立場か、という話もありますけどね。)
「価値のある大切なものが、なくなる」というテーマは、
個人的には追い続けたいテーマの一つなんです。
カメラを持ってはいたけれども、まだあまり撮っていなかった頃、
500年以上前からある近所の「巡礼古道」が、
違法な宅地開発で消えてなくなってしまった事があるんですよ。
撮っておくべきだったー><
と、後悔しました。
その後悔は、今も生きて疼いているんです。
美術館閉館は、その意味では「間に合い」ました。
初めてその種の機会に間に合うことができた、私には貴重な撮影となったんです。
だけど、このテーマって、何をどう撮ればいいのでしょう><。
連作構成でカバーするにしても、どう構成すればいいのか><。
撮影も構成も、結局は力不足につまずいてばかりで進まず、
2016年と翌年はルリタテハの真冬の羽化があったので、その連作を優先し、
昨年は、雪が降ってくれたので、その投稿を優先し。。。。
このテーマでは、人気がないだろうというのも、
足が重くなってしまった原因の一つでした。
今回、腹をくくりましたが、気は重いままでした。
でも、これだけの方に拍手をいただけたら、続けられます。
更にKUSAMAKURAさんの御応援、勇気百倍です。
ありがとうございます!
頑張ります^▽^