儚さと安らぎ
【アオスジアゲハの羽化:その15】
窓を開けて、手に乗せた蝶を外気にさらしてみると、後ずさりします。
やはり、本格的に飛ぶにはまだ早い、ということなのでしょう。
室内の私の手の上で、どうやらすっかりくつろいでくれている様子。
「手をお貸しした」甲斐がありました^^ノ。
嬉しくなると同時に、段々切なくもなってきました。
・・・手に乗せた感触が、とても軽くて儚いのです。
以前同じように手に乗せたルリタテハは、
痛いよと時に文句を言いたくなるぐらい力強く掴み蹴り爪を立てていたのに、
アオスジアゲハの感触は、どこまでも綿毛のようなものでしかありません。
これでは、ルリタテハと違って、窓に止まれないわけだし、
カーテンに止まっても、ちょっとした弾みで滑り落ちてしまうわけです。
・・・普段、蜜を吸う時でも何をしている時でも、
細かく翅を動かし続けているアオスジアゲハは、
そもそも、肢で体重を支えるようには、できていないのかもしれません。
体重を支え、移動するのは、肢でなくて翅。
巣立ったが最後、翅に頼って羽ばたき続けて生きて行くのでしょう。
秋冬に羽化したルリタテハは、越冬するため半年近い寿命を持つのに対して、
普通の蝶の羽化後の寿命は長くて2週間。
この個体はどうやら雄らしいと思われましたが、
野生下の雄は1週間でボロボロになって力尽きてゆくのが通例だといいます。
短く儚い命の生き物の、これが最後の安らぎなのかもしれないのでした。
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Exif情報
- メーカー: CASIO COMPUTER CO.,LTD.
- モデル: EX-ZR500
- 撮影日: 2016/05/14 14:12:28
- 焦点距離: 6mm
- ISO感度: 80
- 絞り値: f/3.9
- 光源: 不明
- 露出時間: 1/200 秒
- 露出プログラム: ノーマル
- ホワイト・バランス: 自動
- 測光方式: 分割測光
- フラッシュ: ストロボ発光せず、強制非発光モード
- 撮影シーン・タイプ: 標準






















コメント
素晴らしいお別れ、大成功ですね。
手に取るようにわかる、アオスジアゲハの羽化、感動のドラマでした。
そしてこのシリーズの中で、こちらの作品が最も印象的です。
とても新鮮で、美しい姿、美しい色彩、鮮やかな赤色が素敵です。
アンテナを真っ直ぐに立てて、未知の世界に飛立つ姿がとっても
カッコいいです。短い命を精一杯生きて欲しいものです。
エールを送ります。
今回も素晴らしいドラマをありがとうございました。
ずっと釘付けでした。
ルリタテハとの違い、2本の口吻の統合、寿命の違い・・・。
そして何よりも克明な描写による細かい動き・・・。
ハラハラドキドキもありました。
時には心理描写も加わって蝶の生態が少しづつ見えてきました。
神秘的でもありました。
蝶の生態はまだ分からない点が少なからずあるのでしょうね。
hanexさん、また新たな構想での出会いを楽しみにしております。
hanexさん、沢山のプレゼントをありがとうございました。
KUSAMAKURAさん、最後まで丁寧に読み込んで下さって楽しんで下さって!
更に更に沢山の嬉しい御言葉まで´▽` !
この1枚、私も気に入った1枚だったのですが、
「何を思う」と絵的に被ってしまったこともあって、蛇足かなと心配でもありました。
気に入っていただけて、これ又嬉しい驚きです´▽`。
アンテナも、そうなんですよね。
じっとしている蝶は居場所も運命も、人間の手の中のようでありながら、
触角は全く人間(私)の干渉から自由な感じで、一番蝶の意志を感じるな。
というようなことを、私もこの時、感じたのを思い出しましたよ゚∀゚。
無事に放蝶してやれて、自由にしてやれて、本当に良かったです´▽`
シリーズを組むのは大好きでありながら、
私には時間的にも労力的にもきつい作業になりがちで、
それなのに偏った内容にしかできなくて、
自分も見てくださる方も縛り付ける感が否めない・・・
そうやって考えてしまうだけで、
シリーズを始める前から「あー、もうだめだ、続けられない」と
落ち込んでしまいがちな私です^^;
そんな私が長いシリーズを、完結まで投稿するなんてことができているのは、
見て下さる方、応援して下さる方のお陰なんだなと、
今回も痛感いたしました。
KUSAMAKURAさんにいただく御言葉、面白がっていただけること、
そのたびに百の力が湧くのを実感しました。
そうして時間をかけ、工夫を続ける気力をいただいて、
今回も最後まで走りとおすことができました。
改めて感謝を捧げます。
こちらこそ、沢山の沢山のプレゼントをありがとうございました。
又チャレンジしたいと思えています。
いつもありがとうございます^▽^