雌の周囲を飛び回る

hanex

投稿日:2017年06月10日03時21分14秒

地味な色の雌の周囲を飛び回りながら、足を盛んに動かしている雄のカワトンボ。 求愛のように見えますが、実は交尾の後。    ・・・多くの昆虫の雌は、交尾した相手の精子をストックしておいて、 好きなときに好きなように使って子供を産み分けることができます(雌雄も産み分けします)。 ところが、カワトンボの雄は、交尾の際に、 雌がストックしていた他の雄の精子を廃棄させて、 自分のものに置き換えることができるのでした (「精子置換」と呼ばれています)。   その技があってのことでしょうか、 カワトンボの雄たちは雌を見つけると、求愛もなく強引に交尾を仕掛けるように見えます。 求愛プロセスを楽しみにしていた私はガッカリ・・・だったのですが、 交尾の後になってから、 雌にまとわりついたりアピールしたりする雄の行動パターンに気づきました。   考えてみれば、雄は雌と交尾して精子置換をすることはできますが、 自分の精子を使って産卵してもらえるかどうかは雌次第。 産卵しないまま他の雄と交尾されてしまったら、今度は自分の精子が捨てられてしまうのです。 そこで、雌が逃げないように囲い込みながら、 今すぐ産卵してくれるようにお願いしてアピールしている・・・のかなと思いました。   今年は主に飛翔を狙いながら、 「ただの飛翔でもなく、教科書的な交尾とかでもない、 もっと面白いシーンに巡り合いたい」と思っていた、 その願いを何とかギリギリ適えることができました^^。 後は、もっと面白く、もっと美しく。ですね^^; ※済みません、うろ覚えで「精子交換」と書いていましたが、 正しくは「精子置換」でした(18:44に本文修正しました)^^;。

タグ
カワトンボ
Exif情報
メーカー : CASIO COMPUTER CO.,LTD.
モデル : EX-ZR500
撮影日 : 2017/06/04 13:24:16
焦点距離 : 26mm
ISO感度 : 200
絞り値 : f/5.7
光源 : 不明
露出時間 : 1/1000 秒
露出プログラム : ノーマル
ホワイト・バランス : 自動
測光方式 : スポット
フラッシュ : ストロボ発光せず、強制非発光モード
撮影シーン・タイプ : 標準
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