忍者、無念

hanex

投稿日:2017年01月18日00時30分18秒

【冬の寒さを乗り越えろ!:その6】 否応なく、この冬の寒さに立ち向かうことになってしまった、 ルリタテハの蛹5匹の続報です。 (今回から連作タイトルを【冬の寒さを乗り越えろ!】として、 遡って他の写真の本文にもこのタイトルを書き加えました。)     前回の報告で、11月から12月にかけて、蛹までは漕ぎ着けた5匹でしたが、 あれから1ヶ月以上経過して、そろそろ明暗がはっきりしてきたように思います。 今回を含めて後8回ほど、16枚程度に纏めたい、と思っています。  ・・・さて、しかし・・・。  室内に4匹の蛹、そして庭に生き生きとした1匹の蛹(entryNo5:忍者)。 そのうち、庭で生き生きとした保護色の姿を見せていた「entryNo5:忍者」が、 実は死亡確定第1号と、なってしまったのでしたーー;    犯人は、おそらくシジュウカラ。 直前には、8枚ほど前に見ていただいたのと変わらない姿だった蛹が、 シジュウカラの声がした直後に行ってみたら、こうなっていたのです。 お分かりでしょうか、 足場として茎に張り巡らされていた糸にぶら下がって、 蛹の尻尾の先端だけが残されているのが。 糸のほつれ具合からも、 鳥が、蛹を咥えて首を捻ってもぎ取った動きの強さが見えるようでした。    あの素晴らしい保護色も、シジュウカラの目を騙すことはできなかったのです。  ・・・とはいえ、食われたのは、蛹化してから約20日後のことだったと思われます。 夏場であれば最短8日で羽化するのですから、 20日間安全だったということは、強力な保護色だったと言えるのかもしれません。 これが冬でさえなかったら・・・。    シジュウカラは、それからもちょくちょく来て、他の獲物を探しているようでしたので、 庭に置いていたら、蛹が全滅だったことは間違いないと思われました。 冬は寒さ自体も厳しい条件ですが、 成長が遅くなることによって、鳥に見つけられてしまう確率も高くなり、 こうして殆どの蛹は羽化せずに、鳥の蛋白源になってしまっているのですね。  数日後、再び庭に出てみたところ、 この尻尾の先端すら、消えてなくなっていました。 鳥たちも、冬を乗り越えるために、必死だということなのでしょう。

タグ
ルリタテハ 蛹 尻尾の先 冬の寒さを乗り越えろ!
Exif情報
メーカー : CASIO COMPUTER CO.,LTD.
モデル : EX-ZR500
撮影日 : 2016/12/11 15:11:48
焦点距離 : 6mm
ISO感度 : 80
絞り値 : f/3.9
光源 : 不明
露出時間 : 1/60 秒
露出プログラム : ノーマル
ホワイト・バランス : 自動
測光方式 : 分割測光
フラッシュ : ストロボ発光せず、強制非発光モード
撮影シーン・タイプ : 標準
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