彼女の7年は、まもなく終わる
【青春・アブラゼミ:その3】
こちらは、その1とその2の写真の翌日に、近くの木で見かけたシーンです。
体を細かく震わせながら、下腹を幹に打ち当てているように見える蝉でした。
苦しそうで辛そうで、やっとのことで次の一打を。という感じで・・・。
お分かりでしょうか。
蝉の突き出された下腹の前から、黒光りする針が伸びて幹に刺さっているのが。
産卵管です。
アブラゼミの産卵は、全部で7回ほど見たことがありますが、
こんなに苦しそうな姿は、ほかに見たことがありません。
雄は複数回交尾することが可能ですが、
蝉の雌は、生涯に一度しか交尾をしないようです。
交尾が終わったら、後はひたすら産卵する生活で、
時間をかけて1個ずつ幹に穴を掘って産み付けてゆくのです。
一匹の雌が産むことができる卵の数は600個以上。
生きている限り産み続けて、多くは産卵中に力尽きるようです。
この蝉も、翌日通りがかってみたら、
この同じ場所で同じ姿勢のままで木に止まっていましたが、
数匹の蟻が這い始めていて、もう、動くことはないのでした。
(以上、ミニシリーズ【青春・アブラゼミ】でした。
お付き合い、ありがとうございましたm(__)m)
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Exif情報
- メーカー: Canon
- モデル: Canon IXY 600F
- 撮影日: 2014/08/16 15:59:13
- 焦点距離: 5mm
- ISO感度: 100
- 絞り値: f/3.0
- 露出時間: 1/40 秒
- 露光補正値: -1.0
- ホワイト・バランス: 自動
- 測光方式: スポット
- フラッシュ: ストロボ発光せず、強制非発光モード
- 撮影シーン・タイプ: 標準




























コメント
今まで蝉の生態についてあまりにも無知であったとは言え、
ここまで詳細且つ、分かりやすい産卵の解説とそしてその最中の
写真は初めてでした。それもクリアーで、角度といい、凄いです。
とても良く分かります。
時間をかけて1個ずつ、それも600個以上・・・。驚きです。
7年の地下生活から、地上に現れるのは子孫を残すため、
産み続けるためだったのですね。
命の営み、つなぐ命の尊さ、神秘的でもあります。
残り少ない夏。蝉の姿、蝉の声、これからは少しは見方を変え、
もっと耳を傾けましょう。
とても勉強になりました。
貴重な作品をありがとうございます。
タイトルを見て、写真を見て、説明を見て、生命の尊さを感じることができました。
命をかけて命を産む、凄いですね!
そしてそのシーンを逃さずに撮影するのもまた素晴らしいです。
実にリアリティーな論文に写真感銘しました。生命の神秘 生きることの尊さ 種存続の苦しみ そうだったのですか 乱雑に見ていた昆虫の見方を改める素晴らしい論文でし。
僕はつい人間に例えてしまい、かわいそうと思いがちですが
ここまで命を全うしたアブラゼミは幸せなのかもしれませんね^^
というか、そう思いたいです^^;
とても分かり易い解説と
作品、知りませんでした
みんな精一杯生きているのですね!
感動しました、
KUSAMAKURAさん、産卵管を分りやすく見せる事を最優先、
蝉の表情を次に優先して狙ったら、
角度はこれしかなくて、美的な工夫も私にはこれ以上できませんでした^o^;
生態的なクリアさと美しさの両立が、私にはまだまだまだまだ難しいです><。
KUSAMAKURAさんの作品を拝見しては、
両立することは可能なはずだという希望をいただくのですが
生態性を重視して分りやすく撮ろうとしながら、同時に美も追う、という域には
まだまだ全然遠いというか、私にはまだまだ厚い壁があるようですーー;
ならばせめて、少しでも事実の面白さをお伝えできればと・・・
そんな私の精一杯の努力と狙い、お伝えしたかったこと、
分っていただけて大変に嬉しいです^▽^。
いつもありがとうございます^▽^ノ。
>時間をかけて1個ずつ、それも600個以上・・・。
ということは、
それだけ産んで、やっと蝉の数が一定に保たれるぐらい、
蝉は大量に捕食されているということでもあるんですよねーー;
以前、ヤマガラが木の実をあちこちに隠す写真をKUSAMAKURAさんに見せていただきましたが、
幹には蝉をはじめ、いろいろな虫の卵も産み付けられているわけで、
小鳥たちにとって、幹は非常食の宝の山になっているのかもしれませんね。
一箇所に固めて産むと、小鳥達に食い尽くされてしまいやすいからでしょう、
蝉も、一個ずつ違う場所に産みつけようとするんですよね。
卵を抱いて雛に給餌してみたり、人間に至っては何十年も世話をしたり、
鳥類・哺乳類の子育ては大変><!だという意識が我々人間には働きやすいですが、
産みっぱなしの昆虫がラクかといったら、これですよ。
何百もの卵を、
敵に見つからないように無事に大きくなれるようにと、
一個ずつ工夫して産み付けて、
それで生涯が終わってしまう。
しかも、その子供の殆どは大人になることができずに食われてしまうという・・・。
鳥類・哺乳類の子育ては、やっぱり進化なんですね。
5hinさん、ありがとうございます^▽^。
私もこのとき、初めて蝉の産卵を見たんです!
最初は産卵管にも気が付かず、何をしているのか分りませんでした。
バス停近くの街路樹で、人がゆききする中のことでした。
多分寿命が近かったのでしょう、初めて見た産卵が、とても苦しそうで、
翌日通りがかってみたら、もう動かなくなっていて。
いろいろと調べて腑に落ちてくればくるほど、
後から感動がこみあげてきました。
その感動をお伝え出来たようで、とても嬉しいです^▽^。
今の時期は、まだ、アブラゼミがよく産卵している時期なので、
5hinさんも、よろしければ探してみて下さい。
普段アブラゼミがよく鳴いている街路樹とか公園の木のあたり、
鳴かずに木の幹に止まっていて、細かく震えていて・・・、
そしてお尻を動かしていたら、間違いありません^^。
さすがに何時でもどこでも見られる姿というわけではありませんが、
それだけに、なおさら感動するものがありますよ^^。
helmetさん、何時も温かい論文指導をありがとうございます^▽^。
私自身も、アブラゼミに対する見方が変わるきっかけになった撮影でした。
写真だけでお伝えするだけの力がないことが残念ではありますが、
言葉で補おうとして、今回はだいぶ本文の推敲を重ねました。
時間をかけた甲斐があったようで、
そして何より、
私の気づきと感動をhelmetさんにお伝え出来たようで、
大変に嬉しいです。何時もありがとうございます^▽^
sennaさん、私も人になぞらえてしまって、
この蝉の一生は幸せだったんだろうか、
幸せを感じたときはあったのかと、思わないではいられなかったんですよー^^;
この前日に雌が求愛された末に相手を振ったところ(その1とその2)を見ていたせいもあって、
あんな風に求愛されて振ったり選んだりした末に、
好きな相手に懸命な求愛の歌を歌って貰って抱きしめられて子供を授かったという、
そんな短い幸せな青春の記憶が、
彼女の残りの時間を支えているんじゃないか、
なんて思っちゃったんです^^。
実は、それが連作タイトルに「青春」とつけた理由で、
「産卵」をラストにした、こんな構成にした理由だったりします^^;。
彼女の幸せに思いを馳せていただけて、とても嬉しいです。
いつもありがとうございます^▽^
おお、OGNさん、嬉しい御言葉をありがとうございます^▽^。
私も以前は、蝉の声を聞くと夏だなあと思えるけれど、
大声で鳴くのでうるさい、としか思っていませんでした。
写真を撮って調べて、生態がどんどん分ってくるに従って、
一生懸命に生きている姿や気持ちまで、見えてくるような気がしてきて、
それに魅せられてまた追いかけて、
で、どんどんはまってしまっています^^*。
感動をお伝え出来たようで、とても嬉しいです。
いつもありがとうございます^▽^