紫小灰蝶、右は越冬中
ムラサキシジミ作品の最後です。画面左は翅を閉じてサザンカに止まった個体です。後ろ翅に尾状突起はありません。画面右の茶色い塊は越冬中のムラサキシジミ20匹以上の成虫です。蝶の仲間の内成虫で越冬するのは10%位と言われています。実は右の画面は15年12月に撮影したものですが、これだけの塊は未だに(ネット含め)見たことがありません。生態的には貴重と思われるので並べてみました。枯葉に酷似した擬態とはいえ、成虫で越冬するのはリスクが高いと思われます。交尾はいつ行われるのか、越冬後なのか、それとも越冬前なのか、前なら雄は死に絶えて雌だけが越冬するのか、ご存じの方ご教示くださいませんか。




















コメント
凄い数ですね、
越冬姿はいつか見たいものだと思いながら
一度も発見できたことがありません><。
ムラサキシジミについては
これまで残念ながらあまり縁もなく
今ちょっとググったぐらいじゃ分かりませんでした、ごめんなさい><。
近縁のムラサキツバメについては、
春になってから交尾して産卵する、という情報が
ワンサカ出てきますね。
(例えば、白水隆著、2006.日本産蝶類標準図鑑に書いてあるそうです)
縁は遠いですが、私の詳しいルリタテハの場合は、
夏型は性的に成熟して羽化しますが、
冬型はそもそも羽化の時点で性的には成熟していないという話で、
春になってからの交尾です。
春先に雄がテリ張りする姿も、よく見かけます。
違う蝶の話しかできなくてごめんなさい><。
ただ、「ムラサキシジミ ♂の越冬」でググると、
12月の♂や1月の♂が出てきますし、
近縁のムラサキツバメが春になってからの交尾なので、
ムラサキシジミも同様であっておかしくない気がします。
集団に出逢える場所をお持ちなら
ぜひ、探してみて下さい!
hanexさん
お忙しい中、色々お調べ下さり恐縮しております。
総じて雌雄共に成虫で越冬し、春先に交尾のようですね。
疑問を持った所以は、成虫で越冬するにはリスクが多く
交尾後雄が死に絶え、雌のみが成虫で越冬する方が
子孫を繋ぐには好都合かと考えたからです。
実際はそうではないようですね。
ムラサキシジミの越冬中の塊は、ほぼ毎年見ていますが、
本作のように多数ではなく、せいぜい5,6匹、その上翅を開いた
個体はごく少ないので特定することは出来ませんでした。
先ほど探した、下記サイトで若干触れていますが、サンプル数が少なく
殆ど参考にはなりませんでした。
https://plaza.rakuten.co.jp/moto2521/diary/200903250000/
今後も機会があれば、関心をもって探してみたいと思います。
hanexさんにはいつもご指導賜りありがとうございます。
キタキチョウのケースですが、こういうのも見つけました。
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/232289/1/yrigk04406.pdf
「キタキチョウの晩秋世代の場合、すべてのメスが休眠する秋型として羽化するのに
対し、オスでは秋型と非休眠の夏型がおよそ半数ずつ羽化する。秋型メスは、越冬前
に夏型オスと交尾し、越冬後に秋型オスと再交尾する。」
のだそうです。
他にも類似の論文がいくつか。
いずれにも共通する結論は、
メスが越冬前に交尾するのは、
受け取った精子を自らの栄養補給に転用できて
生存確率が上がるから。
雌は、産卵には後から受け取った精子を使うことが多いので、
秋型雄は、それを狙って春の交尾に賭けて生き延びようとするが、
夏型雄は、雌が遠い春に自分の精子を使ってくれることに賭ける、
と。
単純じゃないですね^^
hanexさん
おはようございます。
度々ありがとうございます(^^♪
成る程、自然界の生き物の生態は単純ではないようです。
命を繋ぐ彼らの生態はまだ人間が解明できない面が
少なからずあるようですね。
それだけに神秘的でもありますね。
奥深さを感じます。
彼らの世界の全容を知りたい、
一方でそっとしておいて想像の余地を残しておきたい、
なんて勝手に思ったりしております。
いつもいつもありがとうございます。
お陰で勉強になりました(^^♪
hanexさん
度々で済みません。
実は、私は別の写真投稿共有サイトにも日々アップしておりまして、
先日、本作の右画面「ムラサキシジミの集団越冬」を拡大して投稿しました。
(本作では画面の構成上横向きにしましたが、本来は右上が真下になります)
そこで昆虫に詳しい方から戴いたお言葉は略以下です。
*成虫で越冬をするトンボは春に交尾をして産卵。
*成虫で越冬をする蝶の交尾姿はあまりない。
*ウラギンシジミの越冬姿は殆どが雌。交尾を済ませて春に産卵をするようだ。
*蝶のオス、メスも越冬をして春に交尾をして産卵をするのではないか。
以上、概ねhanexさんとほぼ同じ見解ではないかと思われます。
*ムラサキシジミやムラサキツバメの擬態は特に天敵に見つかりにくいので
リスクはほとんどなさそう。
*シジミとツバメは一緒に越冬する場合があり(3匹でしたが、参考写真を
アップされていました)
こちらの20匹以上集団越冬には驚かれていましたが、
やはり混在している可能性が高いとのことです。
事実拡大したところ、所々に尾状突起を持った個体が見えます。
hanexさんの御言葉を裏付けて戴いたようです。
hanexさんには改めてお礼申し上げます。
おお、KUSAMAKURAさん、面白いですねえ゚▽゚。
私もあれから又ちょっと調べて、
ウラギンシジミ(越冬生存率20%以下)やオオカバマダラ(越冬生存率25%)など
越冬生存率が低い蝶は、越冬前に精子+精包を受け取る
という記述を見つけました。 https://www.isshikipub.co.jp/?mailpoet_router&endpoint=view_in_browser&acti
だけど、ウラギンシジミも雄が越冬しないわけではない。
http://www.hokusetsu-ikimono.com/butterfly/uraginshijimi/index.html
越冬中のウラギンシジミは殆どが♀個体で♂個体が大変に少ないというが、
実はそれは晩秋の時点でそうなっているらしい。
https://clossiana.exblog.jp/14737050/
これを見るとウラギンシジミもキタキチョウと同様、
越冬前に交尾する夏型の雄と、
越冬後に交尾する秋型の雄とに、
分かれているんじゃないかという気がします。
身近な蝶でも定説が日々覆ってゆく昆虫の生態。
私も、KUSAMAKURAさんに問題提起していただくまでは、
キタキチョウの雄の2種類の戦略のことも知らず、
ルリタテハの例だけ見て、みな春に交尾するものだとばかり思っていました。
お陰様で面白い話を沢山知ることができました。
ありがとうございます゚▽゚。
hanexさん
再度お調べ下さりありがとうございます。
成る程、「越冬前に精子+精包を受け取る種は、
越冬生存率が低い種が多い」なんですね。
しかも、「精包には越冬に利用できる栄養が含まれているので、
メスの越冬成功を助け、ひいては子孫を残すチャンスが増える」ですか。
しかも精包を持つメスの方が越冬生存確率が倍近く高いとは大変興味深いです。
当初私が越冬リスクが高いと理解していたムラサキシジミ(とムラサキツバメ)は
実際は擬態が進んでおり、リスクは低く越冬後に交尾をするということですね。
越冬する昆虫は、卵であったり、蛹であったり、成虫であったり
それぞれが厳しい冬の環境に合わせて仕組みが作られているようで
改めて凄いなと感じた次第です。
自然界の仕組み、私たちが知らない世界がまだまだ沢山ありますね。
また機会を見つけてご指導戴きたく宜しくお願いたします。
今回も沢山のご高説をありがとうございました。