穴を狙って空中産卵
岩と砂だらけの斜面に向かってホバリングし続ける雌たち・・・。
この光景を最初に見たのは5年前のことでしたが、
5年前当時はネットでググっても行動の意味が分かりませんでした。
・・・5年前当時に見つけた記述は、
「ビロードツリアブは、土中に営巣するハナバチの巣と幼虫に寄生するが、
同様に寄生するほかのアブたちと違って、巣穴に潜って卵を産みつけるわけでもなく、
どうやってハナバチへの寄生に至るのかは謎」というもの。
ホバリングしては斜面の一角に近づき、遠ざかり、また近づき、
さっと平行移動しては又丹念に観察・・・しているように見えたので、
ハナバチの巣を探して偵察しているのかなと思っていました。
ところが!今年改めてググってみると!
ビロードツリアブは、空中から巣穴を狙って産卵しているらしい、ということが
分かってきていたのです!
偵察じゃなくて、産卵そのもの!
お尻を使って卵を砂でコーティングしてカモフラージュした上で、
巣穴に近づき、遠ざかり、また近づいて、お尻を振ってその卵を放り込むと、
そういう作業をしていたと推測されるようです。
分かってみると、確かに、そんな感じでお尻を振っていました。
しかも、撮った写真を見るまでは気づかなかったことでしたが、
お尻を振る時には、御覧のようにお尻が変形しているじゃないですか!
そんな一枚です゚o゚
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Exif情報
- メーカー: OLYMPUS CORPORATION
- モデル: TG-5
- 撮影日: 2019/04/07 14:31:57
- 焦点距離: 18mm
- ISO感度: 640
- 絞り値: f/4.9
- 光源: 不明
- 露出時間: 1/2000 秒
- 露出プログラム: creative プログラム
- 露光補正値: -0.3
- ホワイト・バランス: 自動
- 測光方式: 分割測光
- フラッシュ: ストロボ発光せず、強制非発光モード
- 撮影シーン・タイプ: 標準































コメント
種の繁栄は様々で夫々に興味が湧きます、ビロードツリアブ長い年月にようやく
実態が掴めた納得の一枚なのですね、ようやく謎が解け、hanexさんのグローバルな
会心の貴重な一枚、頷けます、見事ですね。
私の身近にも小さな昆虫の生態に興味を抱き熱心に観察されている方が
いらっしゃいます。
hanexさんの作品にもそんな緻密な観察、実証の成果を感じます。
いつも思うのですが、小さな虫を見つけるだけでも根気のいることだと思います。
「いわゆる托卵」はカッコウのような野鳥にもいますし、
宝石のような青い色の美しい蜂のオウセイボウもそうですが、
生き物の生態の奥の深さをいつも感じます。
この種の行動を静止画で表現することの難しさを何度か体験しておりますので
今回のhanexさんのキャプションと作品も大変勉強になりました。
いつも有難うございます(^^♪
helmetさん、ありがとうございます!
マニアックな「生態写真」に、共感をいただけて、とても嬉しいです^▽^ノ
撮ったその時は意味が分からなくても、なるべく正確な記録を心掛けていれば、
いつか意味が分かる日が来るかもしれない、
それが、生態写真の面白さの一つだ・・・・
とは常々思っていましたが、
ここ数年でここまで分かってきているとは!でした゚∀゚。
実は、謎の解明に一役買ったわけでも何でもない、どころか、
解明は随分前、私が検索を諦めた頃に発表されていて、
それを私が知らなかっただけだという、ていたらくです。
せめて卵を写したい、と思いましたが、
連写中の一枚だけ写っている斜めの線や小さな点を、
卵と言えるかというと難しくて、
穴の前で変形したお尻に比較的ピンが来ていると思われた、
こちらをチョイスしました^^。
かつて多くの方が「何故ホバリングするのか?」と首を傾げていた、
ビロードツリアブの特徴的なホバリング行動。
こういうアクロバッティックな産卵に種の繁栄がかかっているとなれば、
ホバリングが発達していっても、不思議はなかったわけですね。
感慨深いです´▽`
KUSAMAKURAさん、ありがとうございます^▽^。
大した内容でもないのに
遡って確認しようとする方がおられたら申し訳ないので本文に書かなかったのですが、
ビロードツリアブのこの行動は、5年前撮った後に、
このサイトに投稿したものなんですよー。
「ホバリングしては斜面の一角に近づき、遠ざかり、また近づき、
さっと平行移動しては又丹念に観察・・・しているように見えました。」
というのは、その時の本文のコピペです。
当時はググっても「謎」としか分からなかったので、
「どうやってハナバチへの寄生に至るのかは、いまだに謎とされています。
♀たちのこの熱心な凝視は、その謎を解く鍵なのか?」
と本文は締めていました。
だから、謎が解明されたのなら、このサイト上で報告しなくては!
と、義務感に近い気持ちもありました。
何とか、合わせられる写真が撮れて良かったです´▽`。
5年前のその写真の、シーンの難しさを見抜いて
評価して下さったのも、KUSAMAKURAさんでした。
興味深いシーンの生態写真、というのは、
難しいわりに写真映えしないことが多いですが、
少数でも分かってくれて興味を持ってくれる方がおられるということで、
今まで投稿を続けることができているんだと改めて思いました。
>この種の行動を静止画で表現することの難しさを何度か体験しておりますので
ああ、確かに、「空中産卵と推測」の決定的報告は、動画でした。
で、その中で、卵がここに写っている、と矢印されている箇所があるのですが、
何度見ても、私にはよく分からない。
凄いシーンなんですが、それでも、「写真映え」はしていないんですよね。
この種のものは写真映えしなくても仕方がないんだな。と、
思い始める私に、何度も、そんなことはないんだと教えてくれるのが、
これまたKUSAMAKURAさんの作品なのでした。
ここ数週間の寒気でビロードツリアブのシーズンは終わってしまった感がありますが、
来年チャンスがあれば、「生態性」と「写真としての魅力」の両立を
諦めずにまた追いかけてみたいと思います。
いつも勇気と目標をありがとうございます゚▽゚