物語は成らず
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物語は成らず

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【アオスジアゲハの羽化:その13】
上の写真2枚は、昨年投稿した写真の一部です。  
・・・1枚目の昨年の9月7日。
関東にも大きな被害をもたらした、台風18号の接近時です。 
昨年、幼虫だった頃、この個体は庭の木で、
隣の葉に産み付けられた卵から一日遅れで孵化した後輩と、
一つの葉に一緒にいる姿をしばしば見せてくれていたのですが、 
この日も2匹は嵐を前に寄り添っていたのです。
私は、この姿に負けて、2匹を室内に避難させました。
それが飼育のそもそもの始まりだったのでした。
この時脱皮待ち状態に入っていて動けなかった右側のほうが、今シリーズで羽化した個体。
もう1匹が寄り添っていた経緯は不明です。  
・・・2枚目の9月13日。これは、室内でも相変わらず寄り添っていた2匹が、
寄り添う姿になる寸前の1枚です。
右側の幼虫が、今シリーズで羽化した個体です。
後輩が眠っている葉にやってきたと思うと、
這う速度を超スローにして、後輩に頭の棘をちくちくちく。
後輩は痛て痛て痛てっという感じに体をすくませましたが、
怒った時の臭角は出さないことから、
慣れっこであることが窺えました。
後輩が姿勢を少しずらすと、
この個体は向きを変え、お尻からいそいそと、その左側に入っていったのでした。
    
いつも一緒にいた幼馴染の2匹。この2匹が、蝶になって再会したらどうなるのか。
今回の羽化で、私が一番見たかったのは、その物語でした。
しかし、先輩は蝶になりましたが、後輩は蛹のまま。
2匹を同時に羽化させることが、できませんでした。 
手に乗せた蝶を、後輩の蛹に近づけてみましたが、
蝶が唯一見せた反応は、
蛹に触れそうになった前肢を引っ込めたこと。それだけなのでしたーー;

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Exif情報

  • メーカー: CASIO COMPUTER CO.,LTD.
  • モデル: EX-ZR500
  • 撮影日: 2016/05/14 14:13:05
  • 焦点距離: 6mm
  • ISO感度: 400
  • 絞り値: f/3.9
  • 光源: 不明
  • 露出時間: 1/40 秒
  • 露出プログラム: ノーマル
  • ホワイト・バランス: 自動
  • 測光方式: 分割測光
  • フラッシュ: ストロボ発光せず、強制非発光モード
  • 撮影シーン・タイプ: 標準
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コメント

  1. 本シリーズの主役達とhanexさんとの馴れ初めを1枚の写真と
    克明で分かり易く絶妙な文章表現とで興味深く知ることが出来ました。
    ますます愛着が湧いてきました。

    蝶の成長過程も野鳥の成長過程もとても似ていますね。
    生まれてきた微妙な時間差がその後の成長に影響すること。
    小さい時の寄り添い・・・。

    でも独り立ちし始める頃の「きょうだい」関係の微妙な変化、
    これも生態、とても興味深く拝見させていただきました。
    勉強になりました。ありがとうございます。

    次ののプロセスが待ち遠しいです。

  2. KUSAMAKURAさん、これは随分投稿を迷いました。

    今回は、羽化のプロセスについては、狙ったシーンを結構押さえることができたのに、
    撮った後で「たった、これだけか!?」と、凄く不満だったんですよね。
    私はそれだけ、この2匹の絡んだ物語の続きを見たかったんだと思います。
    でも、それはあくまで私の自己満足の話。

    前回から9ヶ月経った話の続きなので、
    投稿するなら一から説明しなくてはならないし、合成も私には時間がかかる><。
    そこまでの手間ひまかけて投稿に漕ぎ付けたところで、
    何しろ「物語は成らず」ですからね^^;

    ところが、「物語は成らず」というタイトルを思いついた途端、
    そういう「無いもの」というテーマは私の好みのテーマだということにも
    気が付いてしまい・・・^^;

    野鳥との類似という御指摘、想像もしませんでした。
    意外で、面白いです。
    幼虫時代の寄り添いは、人の目にそう見える微笑ましいものなのか、
    「ま~た、自分の寝床に邪魔な奴がいる」と本当はウザがっているだけなのか、
    どちらかだと思っていました。
    でも、ほかにも可能性があるかもしれないですね。

    自己満足の「物語は成らず」でしかない内容に、
    野鳥と引き比べての新鮮な考察まで含めて興味を持って読み込んでいただけて、
    とてもとても嬉しいです。
    これが終わりじゃなくて、
    まだまだいろいろな面白い生態があるんだと思えてきました。
    何時もありがとうございます゚▽゚。

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