温室の中の光景
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温室の中の光景

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【冬に生まれた瑠璃:その16】
使っていない、開けっ放しの温室の中にダンボールの破片を入れて、
そこに3匹を放ったものです。
中央手前で破片を登攀中なのが、最後に入れた「冒険家」です。
 
・・・このまま立ち去れば、もう二度と彼らには会えないでしょう。
見納めの、この1枚を撮って・・・気が変わりました。
あさっての土曜日なら放蝶再トライが可能です。
後2日だけなら、家の中に居てもらっても大丈夫なんじゃないか。

手前にいた2匹を攫って室内のダンボールに閉じ込めて、
そこに一応蜜柑とゼリーも入れました。
左手にいた1匹だけは、何やら夢中で歩いている様子だったので、
そのまま温室に置いておくことにしました。
   
・・・運転免許更新に向かう途中で気づきました。
冬は蛹期間が夏の3倍も長かったのだから、
羽化にも夏の3倍ほどかかる、という可能性に。 
「冒険家」の、羽化完了とは思えない翅と、毛が縮れて皮膚が丸見えの背中。
「サバイバー」の食後の蛹便と、温室入り口への、飛ぶというより落ちるような飛翔。
全ては、「まだ羽化が完了していなかった」という一言で、説明がつきます。
飛べない蝶を無理に飛ばそうとしていたのか。気の毒なことをしました。
 
家から出て30分ぐらいした頃に、土砂降りの雨が降り始めました。
放蝶しないで大正解、
家に帰ったら温室に残した1匹も家に入れてやろうと思いました。
   
・・・ところが帰宅後・・・。温室に残した1匹が見つかりません!
残した1匹は他の2匹より1日早く羽化した「のん気ちゃん」だったので、
エンジンがかかるまで時間がかかっただけで、
羽化も完了していて、本当は飛べたのだとは考えられます。
だけど脳裏に浮かぶのは「あんた、鬼っすか」という「のん気ちゃん」の表情。
この日以降しばらく、虫の死骸らしいものを見ると、「のん気ちゃん」じゃないかと
見入ってしまうようになりました。
少なくとも私の精神衛生上は、家に後2日置いて放蝶再トライという選択が、
正しかったようです^^;
(続きます。)

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Exif情報

  • メーカー: CASIO COMPUTER CO.,LTD.
  • モデル: EX-ZR500
  • 撮影日: 2015/12/17 14:08:53
  • 焦点距離: 6mm
  • ISO感度: 200
  • 絞り値: f/3.9
  • 光源: 不明
  • 露出時間: 1/100 秒
  • 露出プログラム: ノーマル
  • ホワイト・バランス: 自動
  • 測光方式: 分割測光
  • フラッシュ: ストロボ発光、強制発光モード
  • 撮影シーン・タイプ: 標準

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コメント

  1. 紆余曲折 のんきちやんどうしているのでしょうね こちらまで心配になってきました 野生と言えども人口羽化 人口給餌
    心配です 越冬する蝶とのことですが 今年の天候は不順で温度の高低が激しすぎますから ここまで育てて心配です。

  2. helmetさん、長すぎる本文にお付き合い下さって、感謝します。
    そして、のん気ちゃんのこと、
    深く心配して下さってありがとうございます。

    人間にもきつい温度の高低差は、野生の生き物には尚きついだろうとは思いますが、
    ルリタテハは種族として越冬経験が長いので、耐えてくれると信じています。

    問題は・・・一つは、越冬する場所まで無事に飛べたかどうかですね。
    何しろ、別れてから30分後に土砂降りでしたから><。
    別れてから直ぐに飛び立って、すぐにいい場所を見つけていてくれたら良いのですが、
    のん気ちゃんのことだから、
    雨を気にせず、土砂降りの中に飛び立ってしまって、
    落ちてしまったんじゃないかと、気になって仕方ありませんでした><。

    一番心配なのは、のん気ちゃんの性格で、
    幼虫の時から、用心する、とか身を守る、とかの行動が、
    殆ど見られなかったことなんですよね・・・。
    幼虫の時代を生きぬけたのは、肉食昆虫がいなくなった11月に幼虫だったからで、
    庭に置いておいたら、蛹の時代に間違いなく鳥に食われてしまったと思います。

    自然界では生きられず、飼育して初めて蝶になれたような個体は、
    子孫を残させると、ルリタテハという種族にとって良くないから、
    放蝶すべきではないという考え方があります。

    のん気ちゃんは、子孫を残させてはいけない「欠陥個体」なのか?
    それを人間が憶測によって勝手に決めるのは、優生思想ですよね。
    でも、そういう「悪しき放蝶」をしているのでないかという不安はあって、
    だからこそ、のん気ちゃんに「自然界での越冬」という試練を与えることは、
    良いことなんだと、自分に言い聞かせもしていました^^;

    のん気なのは悪いことばかりではなくて、
    蝶は、活動性が低いほど寿命が長くなるようなのです。
    だから、捕食されず事故に合うこともなければ、
    圧倒的な長寿を満喫することになるでしょう。

    生きていればそろそろ、越冬も終わりです。恋の相手探しも始まったでしょう。
    どうか試練を乗り越えていますように><!

    とても温かい嬉しい御言葉を、何時もありがとうございます^▽^

  3. このシリーズ
    蝶たちがどうなるのか
    ワクワクシリーズです(*^^*)

    実は今では名前を呼ぶと
    戻ってくる手乗り蝶になってるんじゃないとか(*”ω”*)

    それでも自然の生態だから中々
    上手くはいかないのかなぁとか。(゜-゜)

    ワクドキ想像します、
    現実育成シリーズ楽しみにしています。(*^^*)

  4. わあ、mjs2000さん!
    ずっと見て下さってきて、大変嬉しい御言葉まで!
    そう見て頂けたらなあ、と願っていた、理想そのままですよ!

    私自身の予想にも反して、成蝶飼育・ペットとしての蝶、
    みたいな展開になりましたからねー^^*。

    蝶は、羽化後数時間、長くて半日で飛び立つ、と言われていて、
    私の経験でも、前年の11月に羽化したルリタテハは、
    羽化したその日に、窓を開けるや否や飛び去っていったものです。

    それが丸2日たっても飛び立たず、
    手の上から餌を食べてくれて、翅を広げて間近で見せてくれた・・・
    全て、冬の羽化でなければ経験できなかったことだと思います。
    暖冬で親蝶の産卵が遅くなった、今年の暖冬ならではのことだと。

    おそらく、こんな経験は二度とないだろうと思います。
    驚きと発見と楽しさの数日間。
    写真だけが残されました。
    自分でも、この写真群をどう捉えたらいいのか分らなくて、
    ともかく、二度とないはずの、驚きと発見と楽しさそのままを、
    お伝えしたい!と思って、
    時系列に忠実に現実を語るという、このシリーズ構成になりました。

    それで良いのか、だらだらとした長丁場に
    付いて来てくださる方がおられるのか。
    随分不安でしたー!
    凄く励みになりました゚▽゚*ノ!

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