それは赤い蟻の生首だった

hanex

投稿日:2017年08月26日00時19分31秒

【今足下にある戦場より:その5】 大きな蟻の腹の赤い物に、やっとピンが合いました。 内臓ではなくて、赤い蟻の首でした。 何がどうなっているのか分らない絡み具合は、 赤い蟻との戦いの激しさを物語っている・・・のか。 この赤い蟻は何蟻なのか。それも私には分りませんでした。 「日本にはヒアリはいないから、ヒアリではないな」と、 この時は考えましたが、 そうは言い切れなくなったことは、皆さん、ご存知の通りです。 ヒアリだったとすれば、 人間にとってすら危険な、猛毒を持つ高度な連携プレーの外来軍団です。 生き残った兵隊アリがふらふらになり、伝達困難な情報を抱えてさまようことになるのも 不思議ではないということになります。 猛毒や敵蟻の血を浴びて、匂いでは仲間かどうか分らなくなっていたということも・・・。   ・・・ この赤い蟻はヒアリではないかもしれません。 しかし、おそらくは日本の各地で、在来種の蟻とヒアリの、 このような戦いが日夜繰り広げられていることは確かでしょう。   在来種のアリがいる場所にヒアリが巣を作り始めて、一年後生き残っている確率は0.5%。 在来種のアリを駆逐した後でヒアリが巣を作り始めて、一年後生き残っている確率は19%。 だそうです。 ・・・ 「ヒアリが心配なら、前もって蟻の巣コロリを撒いておけばいい」と言う方がおられます。 しかし、専門家は「前もって毒餌を撒くのは逆効果の危険がある」 と警鐘を鳴らしています。 蟻の巣コロリを初めとする日本の市販薬は、 日本の在来種をターゲットとして作られています。 在来種によく効くことは分っています。 しかし、ヒアリに、同じほどの効果がある保証はありません。 分っているのは、市販の毒薬を撒くことは、 縄張りを守って戦っている在来種たちの足を引っ張ることでもあるということです。 ・・・ ヒアリと在来種と人間の、三つ巴の戦いになってしまっているんですねーー;。 (あと、2枚です)

タグ
蟻 今足下にある戦場より
Exif情報
メーカー : CASIO COMPUTER CO.,LTD.
モデル : EX-ZR500
撮影日 : 2017/06/04 15:02:33
焦点距離 : 6mm
ISO感度 : 800
絞り値 : f/3.9
光源 : 不明
露出時間 : 1/25 秒
露出プログラム : ノーマル
ホワイト・バランス : 自動
測光方式 : スポット
フラッシュ : ストロボ発光せず、強制非発光モード
撮影シーン・タイプ : 標準
»