千年の連れ合い

hanex

投稿日:2016年11月26日02時10分56秒

前2つの写真で見ていただいた「やぐら」(岩窟)の中の一つです。  かつては石塔も金箔を纏っていたかもしれず、 穴の中も壁画や装飾で絢爛あるいは質素な美しさだったのかもしれない・・・。 それを想像していただくためにはという、 ありがちすぎる狙いで恐縮ですが、白黒にしてみました^^;     千年近くも連れ合うことになりそうな方たち。 本当にこうなるなんて、供養の当時は、予想されていたのだろうか?  そんな風に思いながら撮っていましたが、 実はこれ、やぐらが造営された当時のままではないのだそうです。  多くの石塔は岩窟から落ちて前面の場所の土に埋れてしまっていたのだと。 法華経行者でもあった地主の方が太平洋戦争後に、 ここに庵を結んで、野菜でも作ろうと掘り返したところ、石塔が大量に出土したので、 岩窟に納め直して慰霊した、と。 慰霊されたのはいいが、どれとどれが本当の対で、どこにあったのが正しいのか、 全く分らなくなってしまった、と。 石塔に梵字(上の石から順に、空・風・火・水・地)が刻んであるのが見えますが、 ここまで良く分るのは、長らく土に埋れて、風化を免れていた証。 最近納め直されたものであることは確実なのでしょう。 同行何人。いや、同行何者。 どういう組み合わせでか、こうして寄り添って時を過ごすことになった方々なのでした。

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まんだら堂やぐら群 名越切通し やぐら 石塔 五輪塔 モノクロ
Exif情報
メーカー : CASIO COMPUTER CO.,LTD.
モデル : EX-ZR500
撮影日 : 2016/10/22 15:37:38
焦点距離 : 26mm
ISO感度 : 1250
絞り値 : f/5.7
光源 : 不明
露出時間 : 1/160 秒
露出プログラム : ノーマル
ホワイト・バランス : 自動
測光方式 : 分割測光
フラッシュ : ストロボ発光せず、強制非発光モード
撮影シーン・タイプ : 標準
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