【猛暑の中で】その3(悲報)
全て別個体の写真です。
食痕や卵の模様から判断して、
7/7日曜日の朝までは順調だったのが、
7/7昼の直射日光を浴びた順に亡くなったという感触でした。
・・・ここ数年屋外の彼らを観察していて、
アオスジアゲハの幼虫は、暑いと(B)のように立ち上がるという事が
分かっています。
7/7の神奈川(横浜)の最高気温は34度。7/8が36.7度。
気温は日陰で測るわけですから、
当地の日向の気温は、もっと高かったはずです。
直射日光の中でじっと立っていたら、何度になっていたのか。
(A)の写真の幼虫は、ぐったりとしていますが、この時点では生きていました。
この後、最後の力を振り絞る様に立ち上がったからです。
数日後も立ったままで、やがて葉から落ちました(享年1日)。
(B)の幼虫は、7/7の朝からずっとこの姿勢で立っていました。
徐々に姿勢が傾いて、やがて葉から落ちました(享年2日)。
(C)の幼虫は、生まれたばかりで冒険を始めていたのですが、
気が付くと、こうしてぶら下がっていました(享年数十分?)。
(D)(E)(F)の卵は孵化の兆候を見せることなく、
孵化見込み日を倍以上過ぎた時点でこうなっていました。
(F)などは寄生されていたようにも思えますが、
寄生者も、卵から出てくることはありませんでした。
前の写真で「落ちた卵」から孵化した幼虫も死亡(享年5日)。
同じく立った姿勢のまま横倒しになって、焦げたような真っ黒になって。
成長していた分無惨さがはっきり分かるので、投稿は自粛しました。
・・・猛暑になると卵が孵化せず小さな幼虫が消えることには
数年前から気付いていましたが、
捕食された可能性の方が高いのだろうと思っていました。
少なくとも今年は、おそらく全員熱中症。
暑さで死ぬこともあるのだと、分かりました。
小さい幼虫は赤い若葉の上が定位置で、
しかも黒っぽい色で厚い毛皮を着ています。
それで大丈夫なんだなと思っていたのですが、
大丈夫じゃなかったんですね。
去年までは、殆どの幼虫が大きくなった頃に猛暑が来ていましたが、
今年は孵化開始の頃の猛暑開始です。
幼虫も成長して大きくなれば行動範囲も広がって
涼しい場所を求めて樹木の奥や葉の裏へ移動することができるのですが、
小さな幼虫や卵には、それができないとすると。
実はアオスジアゲハ種族にとって結構なピンチではないのか・・・。
しばらく落ち込んでいました、次の出会いまでは。(続きます)
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