ヒゲナガ君

hanex

投稿日:2017年05月28日02時18分18秒

【蜂とアブの見分け方:その4】 さて、それでは、これは蜂とアブ、どちらでしょうか?  ・・・答え:ヒゲナガハナバチという蜂です(雄です)。    蜂の触角は皆似ていますが、時々普通より長い触角のものがいます。 それでも、多くの節で出来ている、蜂らしい触角であることには違いないのでした。   ここで、少しだけ、蜂とアブの生態の違いについても、まとめてみます。 様々な種類の蜂とアブの違いを、一言で纏めるのは難しいのですが、 一番大きな違いは、やはり「蜂には針があること」でしょう。 そして、元々産卵管だったこの「針」を様々に使いながら、 親が子孫を守るという方向にどんどん進化していった、というのが、 蜂の生態の一番の特徴だと私は思っています。     蜂の生態といえば、蜜蜂、アシナガバチ、スズメバチのような、高度に分業された社会を 思い描く方が多いと思います。 このような「社会的昆虫」に進化した蜂たちは、針も、 自分のファミリーを守るための毒つきの武器として使うわけです。   でも、そこまで「進化」した蜂は、一握り。 蜜蜂たちが大企業なら、多くの蜂は家内工業。 一匹一匹の親が一匹一匹の子供のために小さな巣を作っては、 巣立ちまでの餌を用意してやる、という仕組みで世代をつなげています。 一番原始的な蜂では、針はただの産卵管であって、毒も持っていません。 ただ、その場合でも、親は、見つかりにくい良い場所に、 針を使って子供を隠す努力はしていると言えるでしょう。     対するに、アブの親は、餌のある場所に卵を産む。それだけです。 アブの子供の多くは、自ら狩をして食料を確保するのです。 例えば、成虫は無害で大人しいヒメヒラタアブも、 幼虫時代は、凄腕のアブラムシ・ハンターとして狩三昧だったのです。   (次回は、ミニシリーズの最終回で一応は最高難度です。 同時に、その蜂あるいはアブの、 少し変わった生態についても、軽くご紹介したいと思っています)

タグ
アカツメクサ ヒゲナガハナバチ 雄
Exif情報
メーカー : CASIO COMPUTER CO.,LTD.
モデル : EX-ZR500
撮影日 : 2015/05/02 15:10:29
焦点距離 : 6mm
ISO感度 : 80
絞り値 : f/3.9
光源 : 不明
露出時間 : 1/640 秒
露出プログラム : ノーマル
ホワイト・バランス : 自動
測光方式 : 分割測光
フラッシュ : ストロボ発光せず、強制非発光モード
撮影シーン・タイプ : 標準
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