北条時宗公御廟所

hanex

投稿日:2016年12月14日02時10分08秒

円覚寺の門に上がる階段下にある石碑です。  ・・・円覚寺は元々、北条時宗公が、 元寇の敵味方双方の戦没者を供養するために建立した寺です。 味方だけではなく、敵味方双方の戦没者。 当たり前のように。当たり前の感性そのままに。    「まんだら堂」を始めとする、鎌倉近辺の横穴式の供養堂は、 その由来も、そこに込められた思いも、分らなくなっているものが多いのですが、 円覚寺など多くの寺が建立された頃に営まれていたことから、 共通する時代精神が背後にあったということは考えられます。  ・・・当時、元に追われていた南宋の禅僧たちを亡命させるように受け入れていた日本。 禅的な精神と結びついた武士像は、ここに発するのでしょう。 どこで読んだのか、原典を見つけられなくて、うろ覚えなのですが、 元寇前に南宋に出した手紙で時宗公が、 「援軍などは望みません。ただ、多くの人を殺めることになる戦いに向けて、 精神的な支柱を築く指導をして下さる禅師がいてほしいと願うのみなのです」 といったようなことを書いておられたのが、印象に残っています。   ・・・円覚寺の入り口の階段の下で、 そんな時宗公の名前を抱くように、モミジが静かに紅葉していました。

タグ
円覚寺 石碑 紅葉
Exif情報
メーカー : CASIO COMPUTER CO.,LTD.
モデル : EX-ZR500
撮影日 : 2016/12/03 16:24:16
焦点距離 : 12mm
ISO感度 : 1250
絞り値 : f/4.7
露出時間 : 1/60 秒
露出プログラム : ノーマル
ホワイト・バランス : マニュアル
測光方式 : 分割測光
フラッシュ : ストロボ発光せず、強制非発光モード
撮影シーン・タイプ : 標準
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